2025.01.18

障害年金について

沖縄で障害年金を受給したい場合に社労士に依頼すべき？

障害を抱えて生活している方にとって、経済的な支援は重要な課題の一つです。日本には「障害年金」という制度があり、一定の条件を満たすことで受給することが可能です。しかし、障害年金の申請手続きは複雑であり、自分一人で対応するのが難しい場合もあります。そのため、専門家である社会保険労務士（社労士）に依頼することを検討する方も多いでしょう。

本記事では、沖縄で障害年金を受給したい場合において、社労士に依頼すべきかどうかを判断するための情報を提供します。障害年金の金額や受給確率、社労士に依頼する際の費用についても詳しく解説します。

沖縄で障害年金を受給したい

障害年金を受給するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。沖縄県にお住まいの方も同様に、以下の条件を確認することが重要です。

初診日の確認

障害年金を申請するためには、まず「初診日」がいつであったかを確認する必要があります。これは、障害の原因となった傷病について最初に医療機関を受診した日を指します。初診日が年金制度の加入期間中であることが求められます。

保険料の納付要件

障害年金を受給するには、一定期間の年金保険料を納めていることが必要です。原則として、以下のいずれかの条件を満たしている必要があります。

初診日の前々月までの被保険者期間のうち、3分の2以上の期間で保険料を納付していること。
初診日の前々月までの1年間に保険料の未納がないこと。

障害等級の認定

障害年金を受給するためには、障害の程度が一定以上であることが求められます。日本の障害年金には1級、2級、3級（厚生年金のみ）の障害等級があり、等級ごとに受給額が異なります。

障害者手当の一覧

沖縄県では、障害年金のほかにもさまざまな障害者向けの手当や支援制度が利用できます。以下に代表的なものを紹介します。

特別障害者手当

（重度の障害者向け）月額 27,300 円（2024年度）

障害児福祉手当

（20歳未満の重度障害者向け）月額 15,220 円

沖縄独自の障害者福祉

障害福祉サービスとして交通費補助、住宅改修補助、福祉機器の貸与など

沖縄県の各市町村によって、独自の支援制度もあるため、お住まいの自治体に確認することをおすすめします。

沖縄で障害年金の相談

沖縄県内で障害年金の申請手続きを行うには、以下の機関に相談することができます。

日本年金機構

沖縄年金事務所

住所：沖縄県那覇市おもろまち1丁目3-1

受付時間：平日 8:30〜17:15

相談内容：障害年金の申請方法、必要書類の案内など

市区町村役場の福祉課

役所ごとに窓口が異なるため、居住地の役所で確認が必要。

障害者手帳や福祉制度の相談も可能。

社会保険労務士事務所

沖縄県内には障害年金申請を専門とする社労士が多数在籍。

初回相談無料の事務所もあるため、事前に問い合わせるのが良い。

これらの条件を満たしているか事前に確認し、申請準備を進めることが重要です。

障害年金の申請書類について

障害年金の申請には、以下の書類が必要になります。

年金請求書：年金事務所または市区町村役場で入手可能。
診断書：指定の様式で医師が作成したもの。
病歴・就労状況等申立書：自身の病歴や現在の就労状況を記載する書類。
住民票の写し：本人確認のために必要。
戸籍謄本：請求者の身分を証明するために使用。
預金通帳のコピー：年金受給のための口座情報。
保険料の納付状況を確認する書類：年金事務所で取得可能。

書類の不備があると審査が遅れる可能性があるため、事前にしっかりと準備することが重要です。

障害年金の金額はいくら？

障害年金の金額は、障害の程度や加入していた年金の種類（国民年金または厚生年金）によって異なります

国民年金の障害基礎年金

1級：年間約 99 万円（月額約 8.2 万円）
2級：年間約 79 万円（月額約 6.6 万円）

厚生年金の障害厚生年金

厚生年金に加入していた場合は、報酬比例の計算が加わるため、受給額が変動します。

1級：障害基礎年金＋報酬比例部分の年金額×1.25
2級：障害基礎年金＋報酬比例部分の年金額
3級：報酬比例部分の年金額（最低保証約 58 万円）

障害年金がもらえる確率は？

障害年金の受給率は、申請の仕方や障害の程度によって異なります。一般的に、申請が適切に行われなかった場合には却下される可能性が高まります。

厚生労働省のデータによると、障害年金の受給率は以下の通りです。

初回申請の認定率：約50〜60％
再審査請求を行った場合の認定率：約10〜20％

適切な医療証明や診断書の内容が整っていない場合、認定が難しくなることが多いため、申請の段階から注意が必要です。

社労士に依頼する場合の費用

社労士に障害年金の申請を依頼する場合、費用が発生します。一般的な報酬体系は以下の通りです。

着手金：無料〜5万円程度（事務所によって異なる）
成功報酬：年金の2ヶ月〜5ヶ月分（相場は15〜25万円程度）
その他の費用：交通費や書類取得代行費用など

社労士に依頼することで、受給の確率が上がる可能性がありますが、費用も発生するため慎重に検討することが大切です。